トップページ > ブラジルガイド(都市情報/パンタナール)

ブラジルマップ

画像

パンタナール
Pantanal

最後の楽園、最後の秘境と言われている大湿原地帯、パンタナール。パンタナールとは、ポルトガル語で「大湿原」の意味で、ブラジル西部内陸、マットグロッソ州とマットグロッソ・ド・スール州の2州をまたぎ、パラグアイとボリビアへも広がっている。総面積は日本の本州とほぼ同じ23万?もの広大な領域を占めている。動植物の宝庫にふさわしく鳥類665種、魚類262種、哺乳類95種、爬虫類50種、そして約2千種の植物が確認されている。エコロジーの聖地である。2000年にユネスコの世界自然遺産に登録された。

気候

湿原ではあるが、大量の水は上流からのものが多く、実際はサバンナ気候で乾季は昼夜の寒暖差が大きい。雨季(12月?3月頃)はスコール性で一雨降ったら、また晴れるといった具合である。年間を通して日差しは強い。

ベストシーズン

一般的には、乾季(6月?10月)がベストシーズンと言われる。水を求める動物や鳥類が水辺に集中するので観察には適しているからだ。ただし、雨季の湿原の濃い緑をすすめる人達もたくさんいる。

パンタナールへの行き方

パンタナールは、北と南に大きく分けられる。北パンタナールへは、マットグロッソ州の州都クイアバが玄関。クイアバから陸路(トランスパンタネイラ)やボートで、湿原内のロッジに行くことが出来る。南パンタナールへは、マットグロッソ・ド・スール州の州都カンポ・グランデから入るのが一般的。南パンタナールの湿原地帯に入る道路は悪路の為、セスナ機利用がおすすめ。空からパンタナールの素晴らしい景観も楽しめる。入り込むのが大変な分、南の方が秘境と言えるかもしれない。

パンタナールでの楽しみ方

宿泊は、湿原内に点在するロッジになる。ロッジはほとんど広大な牧場内にあり、簡素ではあるが、各ロッジとも清潔感があり快適だ。湿原内にはレストランや売店はないので、食事は3食とも宿で食べることになる。各ロッジは以下のようなツアーを用意していて、ガイドが案内してくれる。

カリオカ・ダ・ジャマ
サファリツアー
トラックやジープで巡りながら動植物を観察する。夜行性動物の観察には、ナイト・サファリなどのプログラムもある。
シルコ・ボアドール
乗馬トレッキング
パンタナールでの大きな楽しみの1つが乗馬の湿原めぐり。ガイドが親切に乗馬を世話してくれる。

カリオカ・ダ・ジャマ
ボートクルーズ
一番ポピュラーなパンタナールの観光手段。ピラニア釣りやバードウォッチングもモーターカヌーを利用する。
シルコ・ボアドール
フィッシング
ドウラードと呼ばれる、名の通り金色の大魚は釣り人の憧れ。但し自然保護の為、釣りを禁止しているロッジもある。